シリコンバレーから新宿へ。引っ越しても就職してもやっぱり本ばっかり読んでる薬剤師さん?!


by sanakopi

カテゴリ:本の話( 203 )

 いつもの、読んだ本の備忘録ではないんですが、まあ、本つながりということで。

 1年半つづけてきた、サンノゼ図書館カラバザス分館での日本語と英語のお話会も順調で、さらに、さなが日本語補習校に入学したことで、新しい楽しみがひとつ、増えました。

 2年前くらいから、本が好きで、子供にもっと本を好きになって欲しい、というお母さん方が中心になって立ち上げられた、おはなし会グループ。こちらもしっかり軌道に乗っているところへ、参加させてもらえることになったのです。

 先日、はじめてのほぼ全員そろっての顔合わせの茶話会があったのですが、夏の集中学習中に読む本を選びながら、とびかう会話が、楽しくてしょうがないんです!!!ぜ~~んぶ、自分の大好きなフィールドの話題ですからね。それぞれ、これは、という本を持ち寄ってもいたのですが、もう読んだ本なら、やっぱりいいですよね~~~、だし、まだ出会ったことのない本なら、これまたうれしくて。

 候補に挙がった本はほとんど読んだことがあるものばかりで、気持ちよく自分の意見も言えましたしね。なんとなく、本音をどんどん言って大丈夫な雰囲気で、これからものびのびできそうです。初めて会った方たちも、ぜんぜん、そんなかんじじゃなかったしね。

 ほんとうに、本をはさんでの人間関係は、はずれがないんですよ!!
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by sanakopi | 2005-06-14 06:14 | 本の話 | Comments(1)

壬生義士伝 浅田次郎

 ひさびさに、号泣でした。

 お友達から、文庫でお借りしたのですが、上巻のうちは、ふむふむなるほど、渋いな・・などど、余裕だったのですが、下巻に入ると、涙がひっこむひまがない・・・。途中、泣きすぎて視力が落ちて読めなくなって中断、という、非常にめずらしい体験もしました。

 新撰組については、若かりし頃に、沖田総司ものをひとしきりよんで、まあ、だいたいのところ判った気になっていまして、まあ、去年の大河も、そこそこ楽しみました。でも、まだまだ、認識不足だったなあ~~。こんな切り口もあったのか・・・と、感心しました。

 世の中が大きく変わる時、中心から一番遠いところにいる人々にも、やはり、変化の波はやってくるのであって、何が正義か、一人ひとりが自分で決めていたんだなあ。そう思うと、今の自分たちは、実に幼いなあ、と。

 父と息子の絆の強さ、濃さも存分に描かれているので、だんなさまにも、強く勧めました。時間を作ってでも、読む価値あり、です。
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by sanakopi | 2005-06-10 10:08 | 本の話 | Comments(1)
 これまた、ずっと読みたかった本を、さなの日本語補習校の図書コーナーで発見。目を疑いましたね。あまりにも、何気なくそこにあったので。

 こんなに本が好きなら、新刊で、よさそうな物をどんどん買ったらいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、何となくそうしたくないんですよね・・・自分で手に入れてしまうよりも、向こうから近づいて来てくれるのを待ちたい。そこに、ドラマが生まれるんですよ。待っている間に、心に響くような書評を読むこともあれば、思わぬ友達が、すでに読んでいると聞いたり。そして、貸してもらっちゃうわけですが・・・・

 そして、シリーズを中学生のころから読み続けている私にとっては、魔法と知恵の体現者だったゲドが、力をなくした今も、いや、その今の方を幸せに生きていることを知り、さらに、荒れ切った世界でも、再び立て直すことができることに、大きな安堵感を感じることができました。

 だれにでも理解できる大きな悪よりも、それぞれ気にもとめずにささやかれ、あたりまえになっていく、うそや、偽善のほうが、しずかに、人間の心を損ねていくのではないでしょうか。

 現代の自分たちに置き換えた時、やはり、悪くなっていく世界を悲しんでいるだけではいけないのです。希望を、(私にとっては子供たちを)育て、愛をつないでゆかなくては。

 感動しているので、なんか、ややこしい話になってしまいました・・・
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by sanakopi | 2005-05-05 12:19 | 本の話 | Comments(1)

アルケミスト

 ずっと、読みたいと思っていた本でした。ほとんど新品状態で、日本語図書館の棚に見つけただけで、もう、その日は1日いい気分でした。いそがしくて、すぐには読み始められなかったんですけどね。だって、片手間に読んだり、切れ切れに読んだりすべき本じゃないって、わかってましたから。

 主人公の少年は、いろんな人と出会いながら、素直に心を開きながら、また、その心の声を聞きながら旅をし、最後には、モノとしての宝物と、伴侶となる女性、そして、自分の心との対話、もっと、大きな物とつながることすら手に入れます。

 ちょっと、欲張りすぎじゃないの、という気もします。ひとつのものを得るのに、何か、あきらめなくてはいけない、という、法則のなかで、生きてきたからでしょうか。

 でも、いつも、自分の夢を追い、心の声に忠実に生きるとしたら、何もあきらめる必要はないのかもしれません。確かに、1日は24時間、人生は、死ぬまでの間の、数十年、と決まっているけれど、仕事があるから、愛情が減る、ということはないはずだし、毎日楽しいから、家族は要らない、ということもないはずでしょう。

 すべて、欲しい物は手に入れて、なおかつ、素直で、謙虚でいられたらな。
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by sanakopi | 2005-05-05 02:56 | 本の話 | Comments(1)
 小学校中学年から読める児童書ですが、なんとも奥深い味わいがあります。

 タイトルの二人(二匹)は、猫なのですが、尊敬すべき人柄なのです。ルドルフは離れ離れになった元飼い主を、したいつつ、野良猫社会へ堂々と入っていく、知性たっぷりの黒猫。いっぽうのイッパイアッテナは、これはルドルフの勘違いからついた呼び名で、まあ、名前がいっぱいあるので、どれを名乗ったものかな・・・というかんじの返答なわけです。彼は、人が忘れかけている義理や人情や、仁のこころを持ったとらねこなのです。

 いま、シリーズは3巻目まで書かれていますが、40になっても、50になっても、新刊が楽しみなシリーズです。
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by sanakopi | 2005-04-15 09:44 | 本の話 | Comments(3)

あしたのロボット

 大学の同級生だったけど、もっと、お話しておけばよかったわ・・・な、瀬名秀明さんの近未来小説。生物系だったけど、ロボットも好きだったんですね。

 先を見通す目があるなあ、と、1作目のときから感じていましたが、フィールドを変えても、その目は生きていました。迷わず、だんなさまにも勧めましたね。

 なんとか、PCをあたりまえのように使いこなすようになったけど、ロボットがそばにいる生活は、まだまだイメージできない、旧時代な私。でも、きっと、わたしの孫たちは、瀬名さんが描き出してくれたような世界に生きるんだろうな・・・そう思えました。

 どんな状態が生きていることで、命ってどこにある?それを突き詰めると、不思議な気分になれますね。
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by sanakopi | 2005-04-06 06:21 | 本の話 | Comments(1)

ソロモンの指輪

 いつか、どこかで、小耳に挟んだことがあったような~~~そんな本でしたが、すっごくおもしろかったです。

 ジャンルでいうと、いつもあまり読まないノンフィクション、動物行動学入門書、とか書いてあったかな。でも、そんな肩書きをふきとばすようなおもしろさ!!おもわず、ぷっとふきだしてしまう、動物たちの愛嬌あるかわいさ。

 まあ、著者は、カラスや、ガン、魚たち、そのほかにもいろいろな動物たちを、できるだけ、自由に動き回れるように、一緒に生活して、その行動を観察したわけで、もちろん、都市部に住む、一般人がまねできるようなものではないです。

 それでも、長い研究生活のなかからの、ペットとして飼うなら、この動物がお勧め!!というご意見には、説得力おおありでした。

 その動物とは、犬と、ハムスター。

 どちらも、人間と暮らすことを楽しむことができて、狭い空間でも、精神的、肉体的健康を維持しやすく、一緒にいて、本当に楽しいそうです。

 我が家でも、なんども、犬を飼いたいね~~~~~!!!という話し合いがもたれるのですが、帰国中、一人ぼっちにするのもかえってかわいそうで、いつも先送りでした。
 まずは、ハムスターからかな。ずぼらな私は、いまひとつ自信を持って飼いましょう!!といえないのですが、4人の目と手があれば、なんとかなるかも。

 つけくわえると、そのほかの動物にとっては、人間との生活は、苦痛でしかないとのこと・・・買った瞬間から、長い時間をかけて死んでいるだけ、という厳しいお言葉もありました。
 猫については書かれていませんでした。どうなのかな・・・
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by sanakopi | 2005-03-19 06:58 | 本の話 | Comments(1)

沢村貞子さんの献立日記

 図書館で、しずかにたたずんでいた文庫でした。

 ちょうど、私が生まれた頃からの、沢村家の献立メモを中心にして、季節の折々の話題や、お得意の料理のレシピなども書かれていました。
 とても、あたたかくて、読んでおいしい本でしたね~。

 やはり、書かれた方の人柄がそのままでるというか、日々を大切に生きるとはこういうことなのかな、と、気づきを与えてくれるようでした。

 さて、ふりかえって我が家の食卓を思えば・・・・う~~~ん、腕組みするしかないなあ。

 節約も兼ねて、基本的には、だんなさま、こたさなのお弁当を作ることに決めているものの、朝の15分で、朝ごはんも、お弁当も、は手品でもでないですよねえ・・・結局、朝ごはんがいい加減になってしまっているわけです。

 あと、母の整える食事にはいつもあった、常備菜が、ほほゼロ。まず、煮豆類、漬物類・・・できない。切干やら、ひじきやら、おからは、時々しか作らないから人気が高くて、1食か2食で食べきってしまう。
 結局、残り物を食べ続けるのは主婦だってわかっているので、残り物を出したくないんだと思います。残って、捨てるのはもっといやだし。気が引けるというか、悔しいじゃないですか、せっかく手間をかけて作ったのに。

 それでも、何にもないから、梅干ごはん、とか、お醤油ごはん、とかってやっていると、うわ~~まずしいなあ、と反省するわけです。

 確かに、毎日記録すれば、もっと反省できるかも。誰にも見せられない、門外不出の献立日記ができあがりそう。

 そうそう、この本は、久しぶりに購入する価値あり、とみました。ひらひらめくるうちに、献立が浮かんできそうなところがいいですね。
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by sanakopi | 2005-03-06 07:22 | 本の話 | Comments(0)

白い犬とワルツを

 まずは、写真をつけてみました。いかがでしょう?

 ひさびさに、あたり!!の本に出会えました。
テリー・ケイ作、「白い犬とワルツを」という小品です。
最後に、なんだか、涙がでてくるんです。号泣じゃないんだけど、満足感とともに、じわ~~っとくるんです。

 ファンタジーに、アレルギーのあるひとには、ちょっと入りにくいかもしれません。
でも、けっして、ファンタジーではありません。すごい、現実感があります。主人公のサムの存在感はすごいです。
アメリカ人のサムは、歩行器を使っています。日本では、病院の外では見かけないもののような気がしますが、こちらでは、歩行器を使って、お買い物にでていらっしゃる方をよくみかけます。体の状態は、寝たきりになってもおかしくないけど、頑固に、自分のことは自分でやるんです。最愛の妻をなくしたあとでさえ。

 感動してると、うまくまとまらないものですね・・・

 このごろ、死、について、前よりよく考えるようになりました。かんがえていると、思わぬところで、同じようなことをかんがえている人の言葉に出会えることがあります。

 いま、できることを精一杯。子供たちにも、親にも精一杯。いつも、心からのコトバで話す。
大切な人の死や、自分の死のために、やっておけることは、これだけかもしれません。
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by sanakopi | 2005-02-10 01:54 | 本の話 | Comments(1)

重い本、3連発・・

 気がめいってくる本を、続けて3冊も読んでしまいました。
 
 「グロテスク」 桐野夏生  娼婦の連続殺人事件の周辺から、過去にさかのぼって、女性の孤独感を描いていて、美しいって、いけないこと?と思わせる作品。

 「最後の家族」 村上 龍  引きこもりの青年とその家族を、一人ひとりの視点から丁寧に描いて、最後に、何とかその出口を見つけたように見える。でも、まあ、こんなにうまくいかないだろうな、とも。

 「残虐記」 桐野夏生  少女が、誘拐され、長い監禁生活を送る。何もなかったようには生きられない・・・。一番、読まなきゃよかったかな、という、後味も悪い作品。

 現代を鋭く切り取っている、と評されてしまえば、はあ、そうですか、というしかないですが、あまりに、得るもののない、読後感はどうかなあ~

 どんなことがおこっても、ひとは癒され、人間として幸せになる価値もあるし、可能性もある、と思っていられる時代はおわってしまったのでしょうか。
 
 小説家は、答えを出してくれる先生ではないのでしょうが、重いテーマであればあるほど、なにか、救いのヒントになるものを考えてから書いて欲しい。

 そんなこというなら読まなきゃいいのに・・・といわないでください。
こちらの図書館の数少ない日本語の蔵書となれば、これもひとつの縁だな、と思い、読んでしまうのです。途中でやめるのは失礼なので、最後まで。
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by sanakopi | 2005-01-28 09:54 | 本の話 | Comments(3)