シリコンバレーから新宿へ。引っ越しても就職してもやっぱり本ばっかり読んでる薬剤師さん?!


by sanakopi

カテゴリ:本の話( 201 )

 これまた、ずっと読みたかった本を、さなの日本語補習校の図書コーナーで発見。目を疑いましたね。あまりにも、何気なくそこにあったので。

 こんなに本が好きなら、新刊で、よさそうな物をどんどん買ったらいいじゃないか、と思われるかもしれませんが、何となくそうしたくないんですよね・・・自分で手に入れてしまうよりも、向こうから近づいて来てくれるのを待ちたい。そこに、ドラマが生まれるんですよ。待っている間に、心に響くような書評を読むこともあれば、思わぬ友達が、すでに読んでいると聞いたり。そして、貸してもらっちゃうわけですが・・・・

 そして、シリーズを中学生のころから読み続けている私にとっては、魔法と知恵の体現者だったゲドが、力をなくした今も、いや、その今の方を幸せに生きていることを知り、さらに、荒れ切った世界でも、再び立て直すことができることに、大きな安堵感を感じることができました。

 だれにでも理解できる大きな悪よりも、それぞれ気にもとめずにささやかれ、あたりまえになっていく、うそや、偽善のほうが、しずかに、人間の心を損ねていくのではないでしょうか。

 現代の自分たちに置き換えた時、やはり、悪くなっていく世界を悲しんでいるだけではいけないのです。希望を、(私にとっては子供たちを)育て、愛をつないでゆかなくては。

 感動しているので、なんか、ややこしい話になってしまいました・・・
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by sanakopi | 2005-05-05 12:19 | 本の話 | Comments(1)

アルケミスト

 ずっと、読みたいと思っていた本でした。ほとんど新品状態で、日本語図書館の棚に見つけただけで、もう、その日は1日いい気分でした。いそがしくて、すぐには読み始められなかったんですけどね。だって、片手間に読んだり、切れ切れに読んだりすべき本じゃないって、わかってましたから。

 主人公の少年は、いろんな人と出会いながら、素直に心を開きながら、また、その心の声を聞きながら旅をし、最後には、モノとしての宝物と、伴侶となる女性、そして、自分の心との対話、もっと、大きな物とつながることすら手に入れます。

 ちょっと、欲張りすぎじゃないの、という気もします。ひとつのものを得るのに、何か、あきらめなくてはいけない、という、法則のなかで、生きてきたからでしょうか。

 でも、いつも、自分の夢を追い、心の声に忠実に生きるとしたら、何もあきらめる必要はないのかもしれません。確かに、1日は24時間、人生は、死ぬまでの間の、数十年、と決まっているけれど、仕事があるから、愛情が減る、ということはないはずだし、毎日楽しいから、家族は要らない、ということもないはずでしょう。

 すべて、欲しい物は手に入れて、なおかつ、素直で、謙虚でいられたらな。
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by sanakopi | 2005-05-05 02:56 | 本の話 | Comments(1)
 小学校中学年から読める児童書ですが、なんとも奥深い味わいがあります。

 タイトルの二人(二匹)は、猫なのですが、尊敬すべき人柄なのです。ルドルフは離れ離れになった元飼い主を、したいつつ、野良猫社会へ堂々と入っていく、知性たっぷりの黒猫。いっぽうのイッパイアッテナは、これはルドルフの勘違いからついた呼び名で、まあ、名前がいっぱいあるので、どれを名乗ったものかな・・・というかんじの返答なわけです。彼は、人が忘れかけている義理や人情や、仁のこころを持ったとらねこなのです。

 いま、シリーズは3巻目まで書かれていますが、40になっても、50になっても、新刊が楽しみなシリーズです。
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by sanakopi | 2005-04-15 09:44 | 本の話 | Comments(3)

あしたのロボット

 大学の同級生だったけど、もっと、お話しておけばよかったわ・・・な、瀬名秀明さんの近未来小説。生物系だったけど、ロボットも好きだったんですね。

 先を見通す目があるなあ、と、1作目のときから感じていましたが、フィールドを変えても、その目は生きていました。迷わず、だんなさまにも勧めましたね。

 なんとか、PCをあたりまえのように使いこなすようになったけど、ロボットがそばにいる生活は、まだまだイメージできない、旧時代な私。でも、きっと、わたしの孫たちは、瀬名さんが描き出してくれたような世界に生きるんだろうな・・・そう思えました。

 どんな状態が生きていることで、命ってどこにある?それを突き詰めると、不思議な気分になれますね。
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by sanakopi | 2005-04-06 06:21 | 本の話 | Comments(1)

ソロモンの指輪

 いつか、どこかで、小耳に挟んだことがあったような~~~そんな本でしたが、すっごくおもしろかったです。

 ジャンルでいうと、いつもあまり読まないノンフィクション、動物行動学入門書、とか書いてあったかな。でも、そんな肩書きをふきとばすようなおもしろさ!!おもわず、ぷっとふきだしてしまう、動物たちの愛嬌あるかわいさ。

 まあ、著者は、カラスや、ガン、魚たち、そのほかにもいろいろな動物たちを、できるだけ、自由に動き回れるように、一緒に生活して、その行動を観察したわけで、もちろん、都市部に住む、一般人がまねできるようなものではないです。

 それでも、長い研究生活のなかからの、ペットとして飼うなら、この動物がお勧め!!というご意見には、説得力おおありでした。

 その動物とは、犬と、ハムスター。

 どちらも、人間と暮らすことを楽しむことができて、狭い空間でも、精神的、肉体的健康を維持しやすく、一緒にいて、本当に楽しいそうです。

 我が家でも、なんども、犬を飼いたいね~~~~~!!!という話し合いがもたれるのですが、帰国中、一人ぼっちにするのもかえってかわいそうで、いつも先送りでした。
 まずは、ハムスターからかな。ずぼらな私は、いまひとつ自信を持って飼いましょう!!といえないのですが、4人の目と手があれば、なんとかなるかも。

 つけくわえると、そのほかの動物にとっては、人間との生活は、苦痛でしかないとのこと・・・買った瞬間から、長い時間をかけて死んでいるだけ、という厳しいお言葉もありました。
 猫については書かれていませんでした。どうなのかな・・・
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by sanakopi | 2005-03-19 06:58 | 本の話 | Comments(1)

沢村貞子さんの献立日記

 図書館で、しずかにたたずんでいた文庫でした。

 ちょうど、私が生まれた頃からの、沢村家の献立メモを中心にして、季節の折々の話題や、お得意の料理のレシピなども書かれていました。
 とても、あたたかくて、読んでおいしい本でしたね~。

 やはり、書かれた方の人柄がそのままでるというか、日々を大切に生きるとはこういうことなのかな、と、気づきを与えてくれるようでした。

 さて、ふりかえって我が家の食卓を思えば・・・・う~~~ん、腕組みするしかないなあ。

 節約も兼ねて、基本的には、だんなさま、こたさなのお弁当を作ることに決めているものの、朝の15分で、朝ごはんも、お弁当も、は手品でもでないですよねえ・・・結局、朝ごはんがいい加減になってしまっているわけです。

 あと、母の整える食事にはいつもあった、常備菜が、ほほゼロ。まず、煮豆類、漬物類・・・できない。切干やら、ひじきやら、おからは、時々しか作らないから人気が高くて、1食か2食で食べきってしまう。
 結局、残り物を食べ続けるのは主婦だってわかっているので、残り物を出したくないんだと思います。残って、捨てるのはもっといやだし。気が引けるというか、悔しいじゃないですか、せっかく手間をかけて作ったのに。

 それでも、何にもないから、梅干ごはん、とか、お醤油ごはん、とかってやっていると、うわ~~まずしいなあ、と反省するわけです。

 確かに、毎日記録すれば、もっと反省できるかも。誰にも見せられない、門外不出の献立日記ができあがりそう。

 そうそう、この本は、久しぶりに購入する価値あり、とみました。ひらひらめくるうちに、献立が浮かんできそうなところがいいですね。
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by sanakopi | 2005-03-06 07:22 | 本の話 | Comments(0)

白い犬とワルツを

 まずは、写真をつけてみました。いかがでしょう?

 ひさびさに、あたり!!の本に出会えました。
テリー・ケイ作、「白い犬とワルツを」という小品です。
最後に、なんだか、涙がでてくるんです。号泣じゃないんだけど、満足感とともに、じわ~~っとくるんです。

 ファンタジーに、アレルギーのあるひとには、ちょっと入りにくいかもしれません。
でも、けっして、ファンタジーではありません。すごい、現実感があります。主人公のサムの存在感はすごいです。
アメリカ人のサムは、歩行器を使っています。日本では、病院の外では見かけないもののような気がしますが、こちらでは、歩行器を使って、お買い物にでていらっしゃる方をよくみかけます。体の状態は、寝たきりになってもおかしくないけど、頑固に、自分のことは自分でやるんです。最愛の妻をなくしたあとでさえ。

 感動してると、うまくまとまらないものですね・・・

 このごろ、死、について、前よりよく考えるようになりました。かんがえていると、思わぬところで、同じようなことをかんがえている人の言葉に出会えることがあります。

 いま、できることを精一杯。子供たちにも、親にも精一杯。いつも、心からのコトバで話す。
大切な人の死や、自分の死のために、やっておけることは、これだけかもしれません。
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by sanakopi | 2005-02-10 01:54 | 本の話 | Comments(1)

重い本、3連発・・

 気がめいってくる本を、続けて3冊も読んでしまいました。
 
 「グロテスク」 桐野夏生  娼婦の連続殺人事件の周辺から、過去にさかのぼって、女性の孤独感を描いていて、美しいって、いけないこと?と思わせる作品。

 「最後の家族」 村上 龍  引きこもりの青年とその家族を、一人ひとりの視点から丁寧に描いて、最後に、何とかその出口を見つけたように見える。でも、まあ、こんなにうまくいかないだろうな、とも。

 「残虐記」 桐野夏生  少女が、誘拐され、長い監禁生活を送る。何もなかったようには生きられない・・・。一番、読まなきゃよかったかな、という、後味も悪い作品。

 現代を鋭く切り取っている、と評されてしまえば、はあ、そうですか、というしかないですが、あまりに、得るもののない、読後感はどうかなあ~

 どんなことがおこっても、ひとは癒され、人間として幸せになる価値もあるし、可能性もある、と思っていられる時代はおわってしまったのでしょうか。
 
 小説家は、答えを出してくれる先生ではないのでしょうが、重いテーマであればあるほど、なにか、救いのヒントになるものを考えてから書いて欲しい。

 そんなこというなら読まなきゃいいのに・・・といわないでください。
こちらの図書館の数少ない日本語の蔵書となれば、これもひとつの縁だな、と思い、読んでしまうのです。途中でやめるのは失礼なので、最後まで。
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by sanakopi | 2005-01-28 09:54 | 本の話 | Comments(3)
 昨日も本にはまっていしまいました!!

 私は、「DIVE」 飛び込みの、オリンピック代表をめざして、男の子たちががんばる話でした。4巻完結の、3巻まで読んだので、うう~~~っってなってます。
 3人の個性の違った少年たちが主人公なんだけど、もう、3人ともかっこよくて、やっぱ、男は体育会系じゃなきゃ、と思ってしまいます。

 こたは、「パスワードシリーズ」
私は読んでないから詳しくないですけど、5年生の子供たちが、パソコンを駆使して、事件を解決していくような話かな。
「ズッコケ三人組」も、愛読書ですけど、そっちより、おもしろいかも、だそうです。

 こたさなが、本にはまっている時は、こえかけて、返事しなくても、お片づけがすんでなくても、つい、頬がゆるんで、ま、いっか、になってしまいます。
 なんといっても、母親の方が、時々、家事放棄してる家庭ですから(笑)しかたない。

 もう一冊、こわ~~~い本も読んだんですけど、まだ、消化しきってないので、後日。

 七草粥は、七草がそろわないので、白粥にして、青菜と大根を即席漬けにして添えました。焼きたらこや、ザーサイともあうし、これはこれで、ごちそうです。
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by sanakopi | 2005-01-09 03:53 | 本の話 | Comments(1)

「釈迦」 瀬戸内寂聴

 昨日は、書き込んでから、あ、本の話だ・・・と思い、新しいカテゴリをつくってみました。

 だいたい毎日読んでいるので、全部書くのは無理かもな~~。

 「釈迦」は、老境に入ったシャカが、お仕えするアーナンダ(親父ギャグみたいな名前です・・)とともに、来し方をふりかえりつつ、現世の死に向かわれる様子がつづられていきます。

 現代は、あらゆることがフクザツで、便利さとひきかえに、いつもせかされ、生きにくい時代なのでは、と漠然と思っていましたが、瀬戸内さんの手にかかると、いつの時代も同じように、人は苦しみ、そのなかから、おのれを見出してきたのよ、がんばりなさい、と言われているようでした。

 印象に残ったエピソードは、あまりに美しく魅力的なために、いい寄る男たちをどうにもできず、国に助けをもとめたら、おおやけに、遊女としてみとめられた、という女性の話でした。
 それが、幸福なのか、不幸なのか、どちらともわかりませんでした。

 あと、半分、最後まで読むのがたのしみなような、もったいないような。
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by sanakopi | 2005-01-06 06:02 | 本の話 | Comments(1)