シリコンバレーから新宿へ。引っ越しても就職してもやっぱり本ばっかり読んでる薬剤師さん?!


by sanakopi

レオニーの選択

 「ソフィーの選択」をご存知のかたは多いですよね。

 ソフィーが哲学の世界を冒険したのにたいして、レオニーは、政治の世界に飛び込んでいきます。そして、民主主義の深い森に分け入っていく、そんな感じです。

 小説としての完成度は、そう高いとは思いませんが、問題提起の力はあると思います。

 民主主義の名の下に戦争も始められる時代に、その民主主義すら疑ってかかろう、という視点が、私にとっては新しかったです。

 歴史的に、もっとも古く、またもっとも完成度の高い民主政治をおこなっていたアテネの話が、何度も何度もくりかえしでてきましたが、国の舵取りをするポジションを、なんと、くじ引きで選ぶシステムが機能していたという事実には、仰天しました!

 有権者全員が、それにふさわしい準備を常にしていたそうです。

 教養を身につけたり、見聞をひろめたり、といったようなことに、自分の資産と、時間をさいていた、ということです。そんなことを、現代の国民一人ひとりに要求することは不可能でしょうね。

 さて、今、アメリカでは、大統領選で、盛り上がりを見せています。

 アメリカが、民主主義を重んじていることが、一番身近に実感できる時です。

 選挙権のないのが大変残念ですが、今度こそ、国民がその権利をよい方向に使って、国の舵取りをしてくれるよう、強く祈ります。
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by sanakopi | 2008-01-31 15:14 | 本の話 | Comments(0)