シリコンバレーから新宿へ。引っ越しても就職してもやっぱり本ばっかり読んでる薬剤師さん?!


by sanakopi

きみの友だち  重松清

 読み終わったのはだいぶ前ですが、慌しく集中学習にはいってしまったので、エントリーを書かずにいました。

 もう、返却してしまったので人物名など、忘れてしまったりしているのですが(ああ、はずかしい・・・)

 小学生のときの交通事故で松葉杖をついて歩く女の子 恵美と、その事故にほんの少しかかわりのある、腎臓に重い持病をかかえた女の子 由香の友情が一本の大きな柱となって、そのまわりの子供たちのいろいろなかたちの友とのかかわり方が描かれていきます。

 さわやかでいいな、なんていうお話は少なくて、みんな苦しそうです。現代を、繊細な心を持ったまま生きていくのって、こんなに辛くて、むずかしいことなんですね。

 こたが先に読んで、

 『だいじょうぶ、ハッピーエンドだから』

 と言っていたので、もしかして、由香ちゃんの病気は治って、恵美ちゃんは歩けるようになったりするのかな、と思っていましたが、そんな安易なオハナシを重松さんが書かれるはずはなく、エンディングの1歩手前、悲しくて残念で、たとえほんとうの友情は、ただそばにいることではない、とはいっても、ふたりの別れは涙なしでは読めませんでした。

 でも、恵美ちゃんが生きていれば、心のなかに由香ちゃんも生き続ける。

 そういうおとぎばなしのようにも思える理論が、このおはなしのなかでは確かに存在していました。



 
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by sanakopi | 2009-07-01 14:54 | 本の話 | Comments(0)