シリコンバレーから新宿へ。引っ越しても就職してもやっぱり本ばっかり読んでる薬剤師さん?!


by sanakopi

栗本 薫さんのこと

 5月26日は下の娘、さなの誕生日。

 今年も仲良しのお友達と、これ以上ない、っていう楽しい時間をすごしました。

 そんな日に、寝る前にもう一度、と何気なくチェックしたニュースで、大ファンだった作家、栗本 薫さんがお亡くなりになったことを知りました。

 毎日、訪れることで励まそう、と決めていた彼女のサイト『神楽坂倶楽部』もアクセスできなくなっていて。

 実際に会ったこともない方なのに、こんなに悲しいとはおどろきでした。

 彼女の大作、『グインサーガ』は、私にとってもうひとつの故郷のようなものでした。その世界はそこにあって、グインも、イシュトヴァーンもそこで、悩み、苦しみ、生きていると感じられ、新しい巻が出るごとに、ちょっとその世界へ行って見ることができました。

 普通の作家の方々は物語を作り上げていく過程で、『書きすぎない』ようにされていると思います。それが読者の想像をかきたて、より刺激的なドラマを演出することもあるでしょう。テンポよく進む物語も評価が高いと思います。

 けれども、『グインサーガ』では、栗本さんはあえて物語を作ろうとせずに、彼女がもっとも近くまでいける、よく聞こえる、その世界のことを、事細かに、あますことなく読者に見せきってくださったのだと、私は考えています。

 悶々とするときは、たった1ページ分ですっきりしたりするでしょうか?

 人と人との信頼感ができるとき、2,3ページで足りるでしょうか?

 そんなとき、とても現実的な時間軸で、グインの登場人物たちは行動しているのです。それを、全部私たちも見られるんです。

 だからこそ、私にとっては日本と同じように、帰りたい場所になりました。

 もう、残り何冊かで、それは唐突に終わるんですね。。。。

 もちろん、その世界で、彼らは生き続けていくと信じることができますけど、もう私にはその先の未来は、見ることができないのですね。

 栗本さんが見せてくださった世界、大事にしていきます。ありがとうございました。
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Commented by ウィルチカ at 2009-05-29 13:53 x
好きだった「伊集院大介シリーズ」、あれっていくつくらいの時に読んでたのかな?無性に昔の本が読みたくなって、母が送ってくれる荷物の中にいつも何冊が入れてもらいます。今度の荷物には栗本薫さんですね、きっと。

お冥福をお祈りします。
Commented by sanakopi at 2009-06-04 07:11
ウィルチカさん、
そうですね、伊集院さんも素敵でした。
栗本さんの一人息子さんのお名前、おなじ大介さんなんですよ。
私みたいに、図書館ばっかりあてにしていると、こういうとき、偲んで読み返す、というのができないですね。やっぱりケチはいかん。。
by sanakopi | 2009-05-29 13:11 | 本の話 | Comments(2)